ベッチャー先生との写真が届きました。
9月に軽井沢の大賀ホールでCDを録音された際のものです。
私の恩師であり作曲家の中村洋子先生の、無伴奏チェロ組曲を録音されたのです。
ベッチャー先生は、初対面の私を快く録音現場に通してくださいました。普通では考えられないことです。それはまさに、ご自分の音楽から学べるものを学べるだけもっていきなさいとおっしゃっているようでした。

最初の1音を聞いた瞬間、大きなショックにおそわれました。そこには中村洋子先生の人間としての核が堂々と存在していました。私が先生のお書きになった譜面を演奏するとき、そこから何も読み取れていなかったことに愕然としました。
音楽が「書かれたままに美しい」というのはどのようなことなのかをしっかり学ばせていただいた2日間でした。
ご自分のすべてを、あとに続く音楽家たちに開放される先生の後を、しっかりとついていきたいと思いました。 ♪斎藤明子
posted by JapanArts at 16:22|
斎藤明子こんな出来事!
|

|